4つのポイントから分かる「進出先」としてのインドネシア

インドネシア。

最近ですと日本と中国の新幹線受注競争(結局白紙に戻りましたが)などで、お茶の間のニュースにも登場することが増えてきています。

 

世界4位、約2億5千万人の人口を抱え、その約半数が~64歳の生産年齢人口。

近年の急速な経済成長は目を見張るものがありますが、首都ジャカルタ経済圏の他にもまだまだ発展の余地のある場所は多く、今後に期待する日本企業が続々と進出していっています。

 

そんな国に進出を狙う方も多いかとは思うのですが、そもそもインドネシアについて調べるのはどこから始めれば良いのか?という方のため、情報をひとまとめにしました。

極力、最新の情報を記載しているのですが、発展のスピードもあって数カ月後には情報が古くなっている可能性があるので、最後に最新情報の収集法も記載しています。

 

========

  1. インドネシアの概況を知るのに、とりあえず見ていただきたい2つのサイト
  2. いま注目すべきインドネシアのECサイト4選
  3. 進出先としてのインドネシア、他のASEAN諸国とどう違うのか?
  4. インドネシア関連情報・事例の集め方4ポイント

========

 

1.インドネシアの概況を知るのに、とりあえず見ていただきたい2つのサイト

まず、インドネシアの概況を把握して頂くにあたって、とりあえず2つのサイトのご紹介から。

JETRO

“日本貿易振興機構“という名前を冠しているだけあって、「ビジネスに役立たせること」を意識した統計情報に関しては、JETROを見れば殆ど手に入ると思います。

最新ニュースや政治動向もまとまっているので、チェックしてみても良いはず。

 

また、世界経済のネタ帳

でも解りやすく情報がまとまっていますので、「インドネシアってどんな国だっけ」という方は、流し読みするだけでも概況は掴めると思います。

 

ちなみに、統計情報だけではわかりにくいポイントなのですが、マレーシアとの間のマラッカ海峡に接し、オーストラリアやタイ・ベトナム、中国や日本との位置関係を見ても重要な場所にあると言えます。

今はマラッカ海峡の荷役はシンガポールが担っていますが、インドネシアの産業が発展してインフラの整備が進んでくると、巨大な港が整備されて一大物流拠点となるのかもしれません。

そういう意味でも今後の発展が楽しみですね。

 

2.いま注目すべきインドネシアのECサイト4選

ところで、“インドネシア 概況”などと検索していると頻繁に出てくるのが、SNSの普及率が非常に高いという話。

Facebookは世界4位、Twitterは世界5位のアカウント数を持つと言われていて、2010年(ちょっと古いですが)のニュースでは、ジャカルタは世界で一番ツイートが多い都市だったこともあるそうです。

 

SNSが見れるネット環境があるのなら、ECサイトはどうなのか、少し調べてみました。たまに商品の宣伝に英語が使われている以外はほとんどインドネシア語ですが、なんとなーく眺めているだけでも、商品の傾向などが分かりますので、特にネット販売を予定していない方も、暇なときにでも見てみると良いかもしれません。

 

注目すべきサイトは色々ありますが、Kaskusというのは特に面白いかもしれません。

Kaskus

http://fjb.kaskus.co.id/

”インドネシア最大のネットコミュニティ”を謳うこのサイト、日本人にとってのYahoo!のような感じで、ニュース閲覧、掲示板、買い物などなど諸々の機能があります。

ヤフオク的なCtoCの取引の場所として、文房具から旅行からお手伝いさん派遣サービス(!)まで、様々なものが出品されています。一時期経営が危うかったもののそこから持ち直し、いまのところCtoCならここの一人勝ち状態という噂も。

元が掲示板サイトから始まったようで、詐欺師も多いオークションサイトで、出品者の掲示板での発言などチェックできるという所が安心感に繋がりそうです。

 

ちなみにCtoCで言えば、豊富なSNS人口を背景にFacebook上でも活発な取引が行われているようで、取引の規模はKaskusにも並ぶほどだとか。

商品の写真を並べた上で”ここに連絡してね!”といった形式でメールアドレスや電話番号を載せて、”出品”している人も多いようです。

 

他には、楽天市場のようなBtoCのサイトですと…

Berrybenka

Berrybenka

ファッションに特化したサイトです。だいぶ大手。

 

Lazada

Lazada

中堅どころのECサイト。

 

Tokopedia

 

Tokopedia

2009年開設の比較的新しいサイトながらかなりの勢いでシェアを拡大中。

…といったサイトを眺めてみると面白いかもしれません。

 

3.進出先としてのインドネシア、他のASEAN諸国とどう違うのか?

さて、ここまででインドネシアの概況と、余談のような形でECサイトについてお話しましたが、ここからは本題の「進出先としてインドネシアってどうなの」ということをお伝えします。

 

絶対的な話については先述のJETROさんや世界経済のネタ帳さんから把握していただくとして、相対的な話としてどうなのか?というのは気になる所。

ベトナムとか飲食業や小売業で出る人とか、IT企業の開発拠点として最近注目されてるし、タイにも前から製造業や小売業が沢山出てるよね?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

結局、どの国が自社にとって最適か?というのは、専門家が詳しくヒアリングしないとなんとも言えない部分があるのですが、とりあえずの参考として頂くため、ASEANの中で、人口順に五カ国の比較を記載してみました。

※給料や電気料金などは地域によって異なるため、各国で一番高い都市を記載しています。

toukei

JETRO、外務省などのデータに依るものです。

基礎データ・ビッグマック指数・在留邦人数は2014年度のデータ、給料は2015年度のデータです。

工業団地借料は、各都市から近い工業地区の価格です。ジャカルタ-スルヤチブタ/マニラ-カラバルゾン/ハノイ-ダイアン/バンコク-チョンブリ/ヤンゴン-ラインタヤ)の借料です。

事務所・店舗の賃料については、各都市全体の平均ではなく、中心街の賃料を記載しています。

 

※1)KFCもマクドナルドも未出店のため、指数がありません。余談ですが日本のフレッシュネスバーガーは作年出店しました。記念すべき海外進出一号店です。

 

※2)ハノイのみ、アパレル・飲食店舗スタッフの給与が不明の為、ホーチミンの給与を記載。

 

※3)ミャンマーの事務所賃料がやたらと高い理由ですが、

・ 数年前の経済開放以降、急激に外資が進出したものの、ネット等のインフラの整ったオフィスが圧倒的に少ないこと

・ 現地紙曰く、株式市場などの投資環境が整っていないので、お金が余ったお金持ちが取り敢えず不動産に投資していること

があるようです。そのうち落ち着くと思われます。

 

※4)時間帯や業種によって価格が違うため、ここでは一番料金が高い時間帯(主に平日の日中)の、製造業向け価格を記載。

 

上記は地域的に見ても項目的に見ても、「アジアのごくごく一部」であることは意識していただきたいのですが、その中でインドネシアは割りと中間的な位置にあるようです。

人口として見れば抜きん出ているので、今後の発展も考えると進出先としてはかなり魅力的だと思われます。

 

4.インドネシア関連情報・事例の集め方4ポイント

具体的にどんなビジネスに可能性がありそうなのか、ヒントを探るために情報収集は不可欠です。でも、とりあえず何から始めればわからない…という方のために、下記に情報を纏めました。

 

  • JETROなどのサイトを見てみる

すぐに思いつくような方法ではありますが、やはり「専門家から見たインドネシア市場の動向」など纏められているのが魅力です。

これだけ見ればすぐでも進出できますね!という訳ではないのですが、取り敢えずブックマークして、読んでみても良いと思います。

インドネシアから輸入したい/輸出したい

https://www.jetro.go.jp/worldtop/asia/idn/export/

インドネシアに進出したい

https://www.jetro.go.jp/worldtop/asia/idn/fdi/

など、目的別にまとまっているので、一つ一つ見てみましょう。加えて、補助金の申請なども出来るので、できるだけ隅々まで見て損はないはずです。

 

  • ニュースサイトを活用する

Jakarta Shinbun

 

じゃかるた新聞

The Jakarta Post

 

The Jakarta Post

といったニュースサイトもチェックしてみましょう。政治経済に関するマクロの話から、ジャカルタのどこそこにうどん屋が出来たらしいよ!というローカルニュースまで発信されています。

時間の空いた時に現地事情を細かく仕入れておくことが、何かのビジネスに繋がるかもしれません。

 

  • 人に聞く

どんなお店が出ているのか、現地の概況はどうなっているのか、などはここまでで判りますが、そこで気になるのは個々人のビジネスの話など、ネットで大きく調べてもわからない、ミクロな情報。

人の数だけエピソードがありますので、とにかく色々聞いてみると良いと思います。

どんなきっかけでビジネスを始めたのか、今後どういうことを考えているのか、従業員の教育はどうしているのか、今までどんなトラブルがあったのか…など、直接聞くことで手に入る情報は膨大。

「今、何に悩んでいますか?」といったことから、現地の日本人向けビジネスのきっかけが掴めるかもしれません。

そんな人脈なんてないし、そもそも誰に聞いていいかよくわからないという場合ですが、JETROや各種海外進出支援団体がやっているセミナーなどに参加されるのも良いと思います。

講師の方と名刺交換してみる、参加者の方と話をしてみる、そういった事から道が開けるかもしれません。

 

  • とりあえず行ってみる

元からビジネスのアイデアなどあったわけではなく、取り敢えず行ってみて色々現地を廻って、現地の方からひたすら話を聞いて行ったことで、ビジネスの道が開けた…という起業家の方もいらっしゃいます。

格安航空で行って格安のホテルに泊まるのであればそんなに何十万円も掛かるわけでもないので、「とりあえず行ってみる」というのは、意外といいきっかけになるのかもしれません。

 

 

SNSでもご購読できます。